企業や商店の販促をじっくりと分析すると、毎回感じる事があります。
皆、自社や商品の「強み」ばかりをアピールしてるなぁ。と。
販促や営業においては、「強み」をアピールするのが正解に思われますが、実は不正解。
しかし、「強み」をアピールしないのも不正解。では、何をアピールすればよいのでしょう?
伝えるべきは「強み」の情報ではない
ライバルと比較した時の優位性を確立するため、購入の決断を後押しするため。様々な場面で
自社や製品の強みをアピールする事が多いのではないでしょうか?
しかし、この「強み」のアピール。リピーター創出の観点から見てもあまりオススメではありません。
なぜ「強み」のアピールが良くないのか。
今日はその辺りの事を少々お話ししていきたいと思います。
人には「ヒガム」という感情がある
私は東大にストレートで入学し、主席で卒業しました。実家は不動産を沢山所有しており、家賃収入だけで月に2億円あります。
まぁ、全くウソですが(笑)、全くの初対面の人にこのお話しを聞かされた人はどのような感情になるでしょう?
これが「強み」を伝えられたお客様の感情です。
※信頼関係ができている間柄での「強み」伝達の場合、少々「ヒガミ」は弱くなります
「強み」ではなく「ウリ」を伝える
この「ヒガミ」を持たれてしまう事、これはリピーター作りの観点から見ても明らかなマイナスです。かと言って「強み」を伝えなければ自社の優位性をアピールすることができません。
というわけで「ウリ」をアピールするのです。「ウリ」とは、強み(ポジティブ情報)と自己開示(ネガティブ情報)を組み合わせた情報です。
「東大を主席で卒業しました。ただ、昔から勉強ばかりしていたのでアイドルの名前はおろか、テレビに出ているタレントの名前、殆どわからないんですよね」
このような自己紹介を聞いたらどうでしょう?
東大を主席で卒業しているという「強み」がしっかり伝わりながら自分のちょっとしたコンプレックスや自己開示を加える事により、親しみやすさが増します。
この効果を生むのが「ウリ」です。
人は自分の「強み」ばかりを見せたがります。しかし「強み」しか見せない人には親しみが持てません。これはビジネスにとっては大きな痛手です。
是非「強み」ではなく「ウリ」をアピールしてください。