日頃登壇させて頂くセミナーや講演の中で、
「わかっちゃいるけど、リピーター創出よりも新規開拓を優先して
しまいますよね」
と投げかけると、必ず多くの方が一斉に頷いて下さります。
この
「わかっちゃいるけど…」
の原因は何か。そして、そこから抜け出すためのヒントとは何か。今日はコレをお伝えします。
「リピーター創出」で最も重要なのは「新規開拓」
リピーター創出において最も重要なポイント。
それは…新規開拓です。
こんな事を言うと「??」という顔をされる方が多いのですが、こ
れは紛れもない事実。リピーターが増えるかどうかは、新規開拓へ
の取り組み方で決まります。
安売り等でお客様の数を増やしたり、情報と交換にお客様の情報を
得たりした後に、
「もう1回買ってください!」
という販促は、かかる費用や手間と対比させた場合、大した利益を
産まない。という事が、私の過去を振り返った際や、今ご支援して
いる企業様のデータを見ると解ります。
繰り返しになりますが、リピーターを増やし、売上や利益を安定さ
せるために最も力を入れなければならない事。それは
<新規開拓>
です。
理屈は解るが踏み出せない。その理由
それはズバリ
「売上高が減少してしまう恐怖」
これに他なりません。
リピーターへの転換確度が高いお客様に絞って「新規開拓」をすると
自ずとターゲットの範囲は狭まります。対象母数が減る事により、売
上の減少を招いてしまう。
この恐怖が「リピーター創出」を阻害し、麻薬のような「安売りでの
現金獲得」を繰り返してしまうのです。
対象範囲外のビジネスをザクッと切り取り、捨て、狙いに狙ったター
ゲットのみに専念せよ!なんて言うつもりは毛頭ありません。そんな
理屈だけで上手くいくほどビジネスは甘くありませんからね。
しかし、いつまでも今と同じことをしていては、現状からの脱却は不
可能。という事で、「リピーター創出」を目的とした新規開拓にソフ
トランディングしていきましょう。
これが私の持論です。
リピーター創出の登竜門は「減収増益」である
不本意ながらも、資金繰りのために割引や安売りでお客様を獲得し
てきてしまった企業や、リストこそが命!だと金品や情報と引き換
えに顧客情報を獲得してきた企業が「リピーター創出のための新規
開拓」にチカラを入れだすと
<目先の売上減少>
が起こります。必ずと言っていい程に。
しかし、これは今まで「安さ」がメリットで来ていたお客様が離れ
て行ってしまう事による現象ですから、ある意味仕方のない事です。
私の過去もそうでしたし、現在ご支援させて頂いているクライアン
トも皆そう。しかし、安さ目当てでやって来られていたお客様の対
応時間、ドサドサお客様を集めるために使っていた時間、これらが
浮いてきます。
すると
<減収増益>
に向かい始めます。これが「リピーター創出」の登竜門。
是非覚えておいてください。そして、これを合言葉に「リピーター
創出」に向けた勇気ある一歩を踏み出してください。
リピーター創出の登竜門は「減収増益」である。と。