講演活動を活発に行っている事もあり、1年間で交換させて頂く名刺の数は4,000枚程。シンプルな名刺から趣向を凝らした名刺まで、様々な名刺があるなぁ。と思って眺めていました。
「名刺」と「リピーター創出」の関係性をご存知でしょうか?
何度も繰り返し言います
リピーターを作る方法は、業種や規模問わず全て同じ。そして、その方法はたった1つ。
<リピーターになる(可能性が高い)お客様を新規で開拓する>
これは口を酸っぱくして何度もお話ししています。サンプルを配布して「気に入ったら買ってください」。割引クーポンで誘導して、「次回は定価で来てください」。
中小零細企業にとってこの手法がいかに危険か。これは何度もお伝えしていますし、自らの企業経営経験でも明白。
※大企業(特にメーカー)の場合はこの限りではありませんがだから、難しいマーケティング理論を引っ張り出したり、高額な顧客管理システムを導入する前に、先ずは<自らのビジネスにおいて、集めるべきお客様像>を明確にすること。これが第一歩になるわけです。
集めるべきお客様像が明確になったら
今度は、活動の全てがこの<お客様像>に合致しているかどうか。
これを経営や営業の判断軸に据える事が重要になります。重要なのは活動の<全て>という事。職場や現場で回りを見渡して、目につくもの<全て>がそのお客様像にふさわしいか、合致しているか。
この視点を持つことが大切です。
以前ご紹介した、私がかつて経営していた飲茶店。店内は全て「香港」に由来するモノ。照明からユニフォーム、お箸の1本まで<全て>です。なぜなら、私と同じ「香港好き」のお客様こそが、理想とするお客様像だったからです。
このような<全て>にこだわる想いが、お客様に伝わり
「あぁ、ここは私のためのお店だ」
という共感を生み、リピートして頂けるのです。
その<名刺>は誰のために作っているか。
これは店舗ビジネスだけの考え方ではありません。どんなビジネスにも共通して言える事です。
例えば名刺。
貴方が普段使っている名刺は、誰のために作っていますか?流行っているから顔写真。沢山情報が書けるから4つ折り。等の理由でその名刺を安易に作っていませんか?
名刺は
<自らのビジネスにおいて、集めるべきお客様像>
を明確に意思表示するツールです。そのお客様に反応して頂くために、そのお客様に保管して頂くために、そのお客様に再度連絡を頂くために、作るのです。
当然、ホームページもパンフレットも。極端な話をすると、着るスーツや履く靴下までも。また、新規事業の採用基準や新商品の投入基準も然りです。
自社にとって理想とするお客様像と合致しているか。
この<ある種変態的なこだわり>を持つ事。これだけで、リピート率は格段に上がります。難しいマーケティングに取り組んだり、システムを導入する前に是非、この<こだわり>を判断軸にしてみて下さい。