Vol.14集合体

2年程前から、「観光地」や「商店街」のリピーター創出支援を行う機会が増えたのですが、今日はその際の【鉄則】をお伝えします。

観光地や商店街に限らず、あらゆるビジネスに必要な視点ですので是非ご一読ください。

 

 

<観光地や商店街のリピーター作り>を通してわかった事

ドラマや映画のロケ地を<一過性の観光地>で終わらせないための取り組みや、商店街の活性化。これらに取り組む時、最も重要なのが

「個」ではなく「集合体」として戦う

という事です。

 

これは別に、やる気のある誰かだけに任せず、みんなで頑張ろう!なんていう杓子定規的な、掛け声ではありません。

 

では、「集合体」として戦う。とは、どういう事でしょう?

 

 

 

「相互の送客」があるコミュニティ

これが「集合体」の定義です。

 

みんなで頑張ろう!と表面では一致団結した風になりますが、結果として相互の送客が無ければ「集合体」で戦う意味がありません。観光地で言うならば

<総合観光レジャー施設>

ができた場所というのは、遅かれ早かれ廃れてしまいます。

 

宿泊や飲食や娯楽、全てをこの1か所で。一見、お客様にとってはメリットのように思われますが、実は逆。「観光地」の思い出ではなく「その施設」の思い出しかできませんから、その土地への思い入れは殆ど無い。

 

これではリピートしないのです。

 
ホテルがあり、飲食店があり、タクシーがあり、娯楽施設があり、各々がそれぞれに送客する仕組みを持っている。これが「強い観光地」であり「集合体」です。

 

商店街も然り。

 

 

 

あなたは「集合体」に属していますか?

つまり「相互の送客」の中に貴方のビジネスが属していますか?という事です。

ただ、こう言うと

「紹介してくれ」

という活動を一生懸命する方がいらっしゃいますが、これでは上手くいきません。紹介料を発生させるという事もできますが、単なるビジネスライクな「相互の紹介」だけでは「集合体」としての結合が脆弱です。

 

そこでオススメするのが

「(自身の)お客様に送客する」

という考え方。

 

 

 

メリットは2つ

先ず1つ目ですが、これは単純明快。自身のお客様に、お客様を「送客」する事により、ここで1往復の相互送客が完成します。次の相互送客や、関係性の強化につながる素晴らしいお取引となりますね。

 
そして2つ目。これは

「自社顧客のお仕事(興味)に深く関心を持つことができる」

という事。

 

送客をする前提でお客様とお付き合いすれば、当然、どんなお客様を送客すれば喜ばれるのかを考える必要があります。という事は、必然的にそのお客様のお仕事に興味関心を持つ事になります。これは「送客のため」だけではなく、潜在ニーズの発掘等々、自社のビジネスにも多いに役立ちます。

 
如何でしょう?

「相互の送客」を意識し、「個」ではなく「集合体」として戦う。

是非、取り入れてみてください。

 

 

 


2014/09/11

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