リピーターが増加すると、企業にとって素晴らしいことが起こる。これは、誰もが知っている真理ですね。
でも、
「具体的に<何>が<どう>なるの?」
と聞かれると
「うーん」
となってしまう事が多いのではないでしょうか?
リピーターが増えると<何>が<どう>良くなるのか?
沢山ある中から、今日は「最大のメリット」についてお話ししていきましょう。
最大のメリット。それは
「売上が安定する」
という事。でも、ここで思考を止めてはいけません。売上が安定すると、何が良いのでしょう?
それはズバリ
「経営者(上司)の機嫌が良くなる」
という事なのです。
なんだそれ?
とお思いの方も、あと少しお付き合いください。
経営者にとっての恐怖、そして悩みの種のダントツ第一位は
「お金」
に関する事。悩みの99%はお金がらみ(=お金で解決できる事)だといっても過言ではありません。ですから、安定的な売上が見込めるようになると、その悩みは軽減され、機嫌が良くなる(精神状態が安定する)のです。
では、経営者の機嫌が良くなるとどうなるのでしょう?
経営者の感情は現場に伝播する
私にも思い当たるフシが沢山あります。
月末の支払に現金が不足する。あぁ、どうしよう。。。とイライラしている時に<八つ当たりの延長>のようなものの言い方や指導をしてしまう。
「手が空いてたら掃除でもしろよ」
「そんな事している暇があったらお客さんのトコロに行けよ」
まぁ、正論なんですが、イライラの気持ちが乗っかっているので、相手にも伝わります。
部下は
「はい、すみません」
と口では言うモノの、内心は
「チェッ、なんだよ」
という状態。
こうなると、一気に悪化するモノがあります。それが会社(お店)の空気。
空気が悪いとモノは売れない
世の中には便利なツールや、様々な営業ノウハウが出回っています。しかし、どのツール&ノウハウよりも強力な営業(販売)術は、
その人が
「楽しそう(に見える・感じる)」
という事。
お客様は人間ですから、楽しそうな人と関わり合いたい。楽しそうな場所に行きたい。と無意識に思います。当然、仏頂面の担当者よりも明朗闊達な担当者との商談の方が楽しいですし、文句や愚痴が多い人よりも笑いが絶えない人と接したいと思います。
これを書いていて、このあいだ日用品を買いに行ったお店で店主に
「消費税が上がってダメだ云々、、、ブツブツ」
と話しかけられ、愛想笑いをしながら何も買わずに店を出た経験があった事を思い出しました(笑)
と、まぁ
「楽しそう」
というのがお客様を引き寄せるのは間違いありません。
しかし、現場のスタッフが楽しく仕事をしていたとしても、それを一瞬でぶち壊せる人が居るのです。
経営者の不機嫌は害悪以外の何物でもない
そう、その空気を破壊するのは経営者の不機嫌。
よーし、頑張るぞ!
と意気込んでいる現場に現れた経営者が
「おい!楽しそうなのはいいけどさ、売上大丈夫なのか?」
なんて声をかけようものなら、、、現場の活気は一気にトーンダウンしてしまいます。
という事は。
リピーターを増やす→安定的な収入を確保する→経営者の機嫌が良くなる→現場の空気感が良くなる→モノが売れる
という「風が吹けば」的な公式が成り立つと言えます。
特に中小零細企業は「売上は経営者の機嫌に左右される」といっても過言ではありません。
その為にもリピーターを増やすという事は重要なのです。