「複数回の接触」を要する?
つまり、お金を払うのは1回。でも2回以上、売り手と買い手が接触する商品(サービス)の事を指します。
実はこの商品(サービス)が顧客リピートの動機となるのです。今日はそのカラクリをお伝えしようと思います。
「モッタイナイ」を引き金にしたリピート
私が提唱しているリピーター創出戦術の一つに「商品型販促」というものがあります。
これは、お客様に
「あそこで買わなきゃモッタイナイ!」
「あの人にお願いしなくちゃモッタイナイ!」
という感情を抱いて頂くという販促手法です。
この感情を抱いて頂くために有効なのが【料金前払い商品】をご提案する。という事。例えば、回数券やボトルキープ。
残った端数を使わなきゃモッタイナイ
全部飲んでしまわなければモッタイナイ
こんな風に「モッタイナイ」誘発の仕組みを設計していきます。
「モッタイナイ」のはお金だけじゃない
上述の回数券やボトルキープは何れも「お金(先に払った)」がモッタイナイという感情。
でも、お客様が「モッタイナイ」と思うのはお金だけじゃありません。という事は【料金前払い商品】以外でもお客様の「モッタイナイ」を誘発することが可能です。
では、お金以外にお客様が「モッタイナイ」と思うのは何でしょう?
それは<時間>です。
例えば、昨日クリーニング店に預けた衣類を受け取りに行くシチュエーション。多くの人は玄関先でこんな事を考える筈です。
「えっと、他に何か用事なかったかな」
これは
『せっかく外出するのだから、ついでに何か済ませておく用事を…』
という発想。
つまり、1度の外出時間をより有効に使いたい。という感情です。
これが「時間のモッタイナイ」感情。
「複数回の接触」を要する商品がもたらす「連続消費」
この「時間のモッタイナイ」を誘発する為に必要な事。それは
複数回の接触を要する商品やサービス
コレを提供する事です。
先述のクリーニングもそうですね。預ける時と受け取る時。2回の接触を必要とします。これがあるから、時間のモッタイナイ感情が生じ、
「今からクリーニング店に行くから、ついでにこのコート、クリーニングに出しちゃおう」
なんて連続消費が生まれたりします。
レンタルDVDだって同じです。借りる時と返す時。2回の接触があるワケです。
DVDを返した後、新作コーナーを見て回り、再びレンタルする。
この連続消費が生まれる確率が高くなります。だって、お客様の中には
「せっかく外出したのだから(=時間のモッタイナイ)」
という感情があるワケですから。
借りたいモノが無かった場合でも、「せっかくここまで来たのだから」という時間のモッタイナイに突き動かされ、レンタル店の近くにあるコンビニで買い物をしたり。
この理屈で考えると、某C社さんのT店の近くに、ファミリーマートや吉野家(ともに某カード加盟店)がある確率が高いのは何故だかお分かり頂けるかと思います。
この
「せっかくここまで来たのだから」
という感情を抱いて頂く事で、連続消費の確率を押し上げる。
その為に、複数回の接触を要する商品(サービス)を構築する。
是非ご一考ください。