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「ヘンタイ」と書くと、どうもイメージがよろしくないと思われる方もいらっしゃるかと。でも、他によい表現が見つからないんですよね。「異常値をたたき出している人」とでも言いましょうか。今回のコラムでは、この人々の事を敬意をこめて「ヘンタイ」と呼ぶ事にします。

その道の「ヘンタイ」には熱狂的なファンが出来る。これに関しては皆さん納得いただけるかと思います。人目を気にせず、脇目もふらず、常にその事に没頭している人。どうせ買うならその人の物を買いたい。そう思うハズです。

 

 

私の周りの「ヘンタイ」な人々

沢山いる「ヘンタイ」の中から1人ご紹介しましょう。札幌の自宅近くに「チョコレートな関係」というバーがあります。ここの店主は(Facebookページを見て頂ければお分かりの通り)とにかく毎日「ガトーショコラ」に没頭しています。2回ほどお店に行った事があるのですが、その時も「ガトーショコラ」の話しかしないんです、店主の宍戸さん。

「ガトーショコラは9日目が一番美味しい。それまでは食べないで下さい」

とか

「いぶりがっこと一緒に食べてみてください。次に干しエノキと一緒に。えっと、次は・・・」

といった感じ。とにかく、ガトーショコラ一筋の方。当然、お店はファンのお客様で一杯。今では世界各国から彼のガトーショコラを食べたい!と札幌に来られる方、注文をされる方が後を絶ちません。

この様に、命がけで打ち込めるモノが見つかった人は(「迷わず行けよ」ではないですが)突き進む事によって熱狂的ファンを増やしていく事ができます。しかし、「今の仕事は好きなんだけれども、そこまでは・・・」という方が多いのも事実。

 

 

貴方が「ヘンタイ」に近づく方法

それは「毎日、日誌を書く」という方法です。難しく考える必要はありません。単なる「日々の記録」で大丈夫です。店舗ビジネスの方であれば「何時に誰が来た」。営業メインの方であれば「何時に何処に行った」。このような日々の記録を付けるのです。

そして1つだけ意識して欲しい事があります。それは「その時の感情も書いておく」という事。事実の記録と感情の記録。これを積み重ねていくと「ヘンタイ」に近づき、そして「ヘンタイ」になっていく事ができます。

1日が終わって、その日の記録を付けていくと必ず「あぁ、この時コレやっておけばよかった」といったような「感情」が頭をもたげます。普段何気なく過ごしていると、この感情はあっという間(数秒で)風化してしまうのですが、紙に書き出す事によって少しずつ、しっかりと意識に植え付けられていきます。

最初は反省ばかりかもしれませんが、次第に「次は〇〇を試してみたらどうだろうか?」というような探求心に変わってくる事を実感できるでしょう。

 

 

「ヘンタイ」は1日にしてならず

これであっという間に「ヘンタイ」へと進化できればいいのですが、実はそんなに甘くない。「〇〇を試したらどうだろうか」と書いてみたものの、翌日にはまたいつも通りの事を繰り返してしまう。これが人間。でも、それでいいんです。

また数日後「やっぱり〇〇を試してみよう」という感情を書き記し、翌日いつもの行動に戻ってしまう。その数日後「今度こそ〇〇を試してみよう」と書き、ようやく少し行動や思考が変わり始める。こんな事をずっと繰り返していくべきなのです。

1年経ち、3年経つ頃にはあなたは「ヘンタイ」に近づいている筈です。

ここで注意してほしいのは、「紙にペンで書く」という事です。キーボードの方が入力は楽ですが、後から振り返る(見返す)作業が困難です。紙に書いて綴じておけばパラパラっと何気に振り返る事が可能ですからね。この「振り返って現状を少し変える」という事が何より重要ですから。

 

さぁ、その道の「ヘンタイ」になるべく、紙とペンを準備しましょう!

 


2015/02/19

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