1月という事で、2015年の営業・販促プランを立てていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
今年は昨対比で120%だ!そのためには固定客をもっと増やすぞ。等々。
今回はそのプランを立てるにあたり、もっとも注力して頂きたい事についてお伝えいたします。
リピーターを増やす最も大切な打ち手
「御社のビジネスにリピーターを増やすにあたり、もっとも大切な事は『どのように新規開拓を行うか』です。つまり、新規開拓こそがリピーター創りにおいて、もっとも重要な要素になるのです」
講演の冒頭では、いつもこんなお話をさせて頂きます。途端に受講者さんの頭の上には「???」が浮かんでくるのが見えるのですが。
リピーターを増やす活動というと、
『今取引のあるお客様をいかに次に繋げるか』
という事に意識が向きがちです。当然この考えも大切なのですが、それよりも大切な事があります。
それは、
『どうやって新規開拓するのか(=誰をお客様にするのか)』
言うならば、「次につなげるための販促を行う、お客様の母集団をどうやって形成するのか」という事です。これが、リピーターを増やす活動において、最も重要な要素となるのです。
新規開拓に「安さ」という投げ網を用いてはイケナイ
前述のとおり、今取引のあるお客様を次につなげる。という考えが間違っているワケではありません。それも大切な活動です。
しかし、「今取引のあるお客様」が「安さ」を目当てとしたお客様である場合、どのような事が起こるでしょう?お分かりの通り、「安さ」を魅力に感じているお客様は「安さ」のリピーターです。「安さ」を求めるお客様の母集団を作ってしまう事になるのです。
つまり、このお客さんを維持していくためには「安さ」を提供し続ける必要があります。もっと言うならばこのお客様を維持する方法は「安さ」しか無い。
どんなに価値のプレゼンをし、本来の価格で取引をお願いしようと、このお客様が求めるのは「安さ」ですから、このスパイラルから抜け出せない可能性が圧倒的に高まります。
最初は割引や無料サンプルでガサッとお客様を集めて、そのお客様に対して価値提供や啓蒙を行った末、適正価格でリピートを作ろう。という戦略が成功し難い理由はここにあります。
顧客掘り起こしの前にすべき事
昨年11月13日にお伝えした
「Vol.23 その<名刺>は誰のために作っているか」
http://repeat-ri.co.jp/column/post-17/
でもクドクドとお伝えさせて頂きましたが、先ずは自社の顧客とは誰なのか?これを決めなければ何も始まりません。
よーし、リピーターを増やすぞ!
こうお考えの貴方が先ず着手すべき事。それは過去交換した名刺を引っ張り出してきて「お得です」というキャンペーンやセールの連絡をする事ではありません。
今後、どの様なお客様を新規開拓していくのか。つまり、誰に対して何を幾らで売るのかというプランを考えるのが先決です。
こういうタイプのお客様なら自社(商品・サービス)の事を気に入ってくれるに違いない。繰り返し使ってもらえる筈だ。この「こういうタイプのお客様」に向けた新規開拓プランを作るのです。
確かに狭き門になるかもしれません。取引数や売上高は減少するかもしれません。
しかし、「安さ」で集まるお客様と薄利多売なビジネスを行うより、取引の絶対数は少なくとも適正単価のお客様と深く長くお付き合いをする方が得られるメリット(利益含め)は大きくなるのです。
※自身の経験に基づき、これをお伝えしたいがために私はリピーター創出専門コンサルタントになりました
さぁ、リピーターをもっと増やすために(「安さ」を求めるお客様を量産しないために)、御社の新規開拓プランをしっかりと練ってみましょう。
最後にもう一度。
リピーターを増やすために最も重要な事、それは「いかに新規開拓するか」です。