今回のタイトル、なんだかパクリの匂いがプンプンしますが、「リピーター作り」において必須の認識。
人間の「好み」はどうやって発生するのか。
是非ご一読ください。
よく聞かれる【「モノ」を売るな。】の主張
私以外のコンサルタントの方々からもよく聞かれる
「モノ」を売るな。
という提言。
「モノ」そのもののアピールをするのではなく、それによってもたらされる<感覚>や<感情>をアピールする。という考え方。私も「まさに!」と同意します。
その発想で取り組むと「モノ」が売れる結果につながる。これは私も身をもって体感しています。そこで今回は、「売れる」に繋がるではなく「リピートする」につながるために「モノ」ではなく何を売ればよいのか。
これをお伝えしたいと思います。
目玉焼きにはソース?それとも塩?
突然話は変わりますが、皆様、目玉焼きには何をかけて食べますか?ソース・塩・醤油・ケチャップ等々、色々な意見が出るかと思います。
では、次の質問です。
「なぜ、その調味料を使用するのですか?」
これにはどうお答えになるでしょう。
一番多いのが
「好みだから」
という答え。この「好み」という感覚、実は単なる習慣の延長なのをご存知でしょうか?
例えば貴方が「ソース」派だった場合
過去に同じ条件下で、目玉焼きにソース・塩・醤油・マヨネーズ・ケチャップ等々、様々な調味料をかけて食べ比べ、採点の結果、総合判定で「ソース」が優勝。だからずっと「ソース」をかけて食べています。「ソース」が好みなんです。
この様な経験をお持ちの方は、、、殆どいらっしゃらない筈です。
では、なぜ貴方の「好み」がソースになったのか。答えは簡単。貴方が育ってきた環境下で「目玉焼きにソースをかけて食べていた」から。ただこれだけなのです。
何の疑いもなく、両親の真似をして目玉焼きにはソース。幼稚園、小学生、中学生、高校生時代と「何の気なしに」ソースをかけて食べていた。それが当たり前の習慣になっていた。だから「好み」だと思い込んでしまっているのです。
人間の脳は面倒くさがり
これは人間の脳の仕組みに由来します。脳というのは本当に面倒くさがりな臓器です。毎度毎度、色々なモノを比較検討し、優劣をつけたり取捨選択をするのがとても面倒臭い。考えずにいつも通りの物を手にするのが一番楽ですから、いつもそうありたいのです。
そして「考えるのが面倒くさい」から、いつも通りの物を手に取り、その後に後付で言い訳をします。
「だって、私はコレが好みだから」
と。
考えるのが面倒なので、いつも通りのモノを手にする。
↓
これが好みだ。と脳が思い込む。
これが「好み」のカラクリです。
貴方の商品を「好み」にしてもらうためには
決して、ライバルと比較してもらい、品質のチェックやセレクションをしてもらい、最上位に来る事。ではありません。
それを使用する「習慣」を身につけてもらう。
ただそれだけです。
男性が青、女性が赤を好むのは、我々が小さい頃から
「男の子は青い方、女の子は赤い方」
と言われて育ったから。ただそれだけ。
トクホのお茶が売れ続けるのは、美味しいから、成分が素晴らしいからではなく
「健康のための習慣」を作らねば!
と皆が思っているから。ただそれだけ。
とある喫茶店が流行るのは、安いから、美味しいからではなく
「カフェで仕事すると捗るんだよね。だから仕事はカフェで」
という習慣を作ったから。
さぁ、貴方も「モノ」ではなく「習慣」をアピールしてみてはどうでしょうか?