毎度毎度のお話しで恐縮ですが、「リピーターを増やす」ためには
<新規開拓>→<転換販促>→<維持販促>
この流れをしっかりと設計する必要があります。取引回数0から1にする<新規開拓>、初回取引から2回目に繋げる<転換販促>、2回目以降のお客様を維持する<維持販促>。
しっかりとこの流れができていないと、頑張れど頑張れど顧客層は厚くならず。ザルですくった水を穴の開いたバケツに入れていく作業の繰り返しになってしまいます。
今日は最も苦手な人が多い<転換販促>についてお話ししましょう。
水道設備会社は何故マグネットを配るのか
先日、実家に帰った時の事。飲み物を取ろうと冷蔵庫の扉に手をかけた時、久々に見ました。0120から始まる電話番号が書かれた水道設備会社のマグネット。
数年前、台所のリフォームをした際にもらったモノらしい。数年間、冷蔵庫にペタッと貼り付いたマグネット。この役割はもう察しがつきますよね。
冷蔵庫は台所にある事が殆ど。台所で水回りのトラブルが発生した際、この電話番号を発見してもらえる確率が高いから。別に難しい事じゃないんですよね。
必要になったその瞬間、そこに在るかどうか
でもこの基本を見落としてしまう人が結構いるように感じます。だから<転換販促>が弱くなってしまうんですね。
商品(サービス)が必要になる瞬間をイメージする
売り手が期待するほど、お客様は覚えてくれていないものです。特にまだ1度しか取引がない<転換期>においては、それが必要になった時<目の前にある情報>や<マスコミで頻繁に目や耳にしていた情報>に意識が向いてしまいます。
先の例でいえば、
「わー、水漏れ!大変!」
となったその瞬間。この瞬間にこのマグネットが無かったらどうでしょう?
恐らく私なら、テレビCMでよく耳にする「暮らし安全クラシ〇ン」さんのフリーダイヤルに電話をする筈です。このように、転換期の流出を避けるためには
必要になるその瞬間
をしっかりイメージし、
その場に貴方の情報が存在するためには
を考案実行していく必要があるのです。これこそが<転換販促>の基本中の基本。
その瞬間、そこに存在する情報を
貴方の商品やサービスのニーズが湧き起る瞬間。これを具体的にイメージしてみましょう。
先に挙げたような、緊急事態シチュエーションだけではありません。お腹が減った、プレゼントをしようと思った等々、どんなシチュエーションでも。です。
「時間」「場所」等のシチュエーション、その瞬間お客様がとるであろう行動、抱いているであろう感情。これらをじっくりと考察していくと、その場に情報を存在させるための方法が見えてくるハズです。
その瞬間取り出して貰えないなら、名刺交換というのは不要かもしれませんね。ひょっとすると、名刺を渡すより、タオルやカレンダーをお渡しした方が効果的かもしれません。
貴方の商品やサービスが必要になる、その瞬間。
それはいつですか?