vol.30強制力

新年明けましておめでとう御座います。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

25日に札幌に戻ってから、年明け5日までのんびり(いや、ダラダラ)する予定です。完全に「非日常」な毎日を過ごしておりますが、この「非日常」はリピーター作りやリピーター維持にとっての大敵

 

今日はそんなお話しと対処法についてお伝えします。

 

 

 

年末年始は完全なる「非日常」

 

のんびりした朝、特番だらけのTV、街はイルミネーションやセールのお店。年末年始というのはまさに「非日常」。この「非日常」がリピーターを減少させてしまう事実、ご存知でしょうか?

 

リピーターの来店or購入動機は往々にして「何となく」。日常生活のルーチンの中で「たまたま」「そこに」「都合よく」あるモノを買います。これが最も多数を占めるリピーター。

 

「非日常」というのは、この「日常のルーチン」を強制的に一時中断させてしまいます。1〜2日程度の「非日常」であれば問題ないかもしれませんが、年末年始やGW、お盆等の中長期「非日常」の場合は要注意です。

 

「非日常」明けの日常生活ルーチンが新たに書き換わってしまう可能性がぐっと高まってしまうのです。貴方の商品を買う、貴方のお店に行くという何気ない日常生活のルーチンがなくなってしまう(=リピーターでなくなる)という事が起こりやすいのです。

 

 

 

「非日常」明けのリピートには「強制力」を。

お客様がリピートする要因の多数が「なんとなく」であると同時に、リピートしなくなる原因の多数も「なんとなく」。別に貴方の事が嫌いになったワケでもなく、他に素晴らしい商品やサービスを発見したワケでもない。

 

「非日常」を過ごした事により「なんとなく」買うのをやめてしまった。ただコレだけ。

 

この「なんとなく」の離客を防ぐためには「強制力」を用いるのがベターです。強制力といっても強引な営業をするという意味ではありません。

 

 

 

「強制的」なリピートとは

答えは簡単。「非日常」に入る前(今回で言うならば年末休暇に入る前)に

・何かをお預かりするサービス
・何かを貸し出すサービス

の何れかを提供しておく。という事です。お正月という事で使わなくなるオフィス機器等をお預かりしてメンテナンスする。なんていうサービスや、年末年始に使用する何かを貸し出す。というサービスです。

 

私が経営していた飲茶屋さんでは、年末年始休暇の前に「せいろ」の貸し出しを行いました。お店が年末年始の休みに入るので「せいろ」の出番がなくなります。この出番の無くなった「せいろ」をお客様に貸し出してしまうのです。お正月に赤飯や点心を蒸してくださいね。と。

 

すると当然、年明け(非日常明け)に「せいろ」を持った常連さんがお店に戻って来られます。「せいろ」の返却のために。そして「今年も宜しくお願いします」と、日常が再び始まるのです。

 
OA機器関連の販売をやっていた時には、年末年始にプリンター等のお預かり修理やメンテンナンスを積極的に行いました。年明け早々に返却するという「強制的」アポイントが堂々と入れられますから。

 
これが、非日常を日常に引き戻す「強制力」です。預かったら返す。なんとも単純ですが、強力な「強制力」なのです。

 

「お預かりする」「貸し出しする」の何れかで「非日常」明けの強制的なリピート。是非。


2015/01/01

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