新規のお客様をリピーターに変えていく。ビジネスに携わる人なら誰もが望む理想形です。
ですから、新規取引があったお客様に対し、あの手この手でアプローチしていきます。しかし、日々増え続ける「リピート予備軍」のお客様全員にアプローチをし続ける事は物理的に不可能ですよね。
という事で、今回は優先してアプローチすべき「リピート予備軍」のお客様、つまり貴方が【追いかけるべきお客様】の見分け方をお伝えします。
作らなかったポイントカード
先日ランチを食べたお店でポイントカードの発行をお勧めされました。
しかし、残念ながら私はそのお店でポイントカードを作りませんでした。「次に来店する予定が無い」お店だったからです。出張で初めて訪れた街で、ふらりと入った飲食店。次はいつ訪れるかわかりません。1ヶ月先か、半年先か、ひょっとすると一生この地を訪れる事が無いかもしれません。
その状況ではポイントカードを作るメリットが何もないのです。
カンの良い皆様はもうお分かりですよね?
ポイントカードを作るお客様は、次回来店確率の高いお客様。なのです。
ポイントカードの目的はリピート率向上だけじゃない
ポイントカードを作ってもらえれば(ポイントを貯めたいという動機から)リピート率が上がるはず!とお考えの方が多いかと思います。しかし今日からは、もう一つの考え方を持ってください。
ポイントカードを作ってもらえればリピート率が上がる。
に加え
ポイントカードを作ってくれるお客様はリピート期待値が高い。
と。
つまり、ポイントカードというのは、お客様のリピート確度(リピート期待値)を計るためのリトマス試験紙。なのです。
だからもっと積極的にポイントカード発行をお勧めしてみて、目の前のお客様のリピート期待値を計らなければいけません。そして、リピート期待値が高いお客様(ポイントカードを発行したお客様)に集中してリピートを促す戦術を駆使していくのです。
補足参考:飲食店におけるポイントカードの勧め方
会計をしている時に「ポイントカードお作りしますか?」というのは勿体ないです。
もう用事が済んだ(食べるべきものを食べた)後、帰り際にポイントカードをいきなり勧められて、作ろうかなと思う人は少数です。
飲食店の場合、お店に入って来られてオーダーした直後(注文したものが出てくる前の時間)が絶好のタイミングです。そして、ポイントカードを作ってくれた方には、次回使用できる特典等をつけてあげましょう。
次回来る見込のないお客様はお断りになるでしょう。そこで作ってくれる方は
「会社が近所だし、またちょくちょく来るかもしれないから」
等の(リピート期待値が高い)理由がある筈なのです。
この考え方は【全てのビジネス】に当てはまる
これは飲食店に限った話ではありません。小売だってサービスだって同様です。BtoCでもBtoBでも同様です。ポイントカードでなくとも、「次回もお買上の予定があるならこちらのプランがおトクですよ」というアプローチをすればよいだけですから。
上述のポイントカード含め、継続して下さるならコチラがお得ですよ。というアプローチ。これを新規取引の際、必ず取り入れて下さい。
それにより「リピート期待値」を計測するのです。リピート期待値が高いお客様こそ、貴方が【追いかけるべきお客様】なのです。この1ステップを導入するだけ。これで貴方の「追いかけ損」を削減する事ができます。