vol.4ホテル

先週から今週にかけて、比較的出張が多いスケジュールでした。富山や大阪、静岡や山口。小豆島にも行ってまいりました。

 

当然、全部を日帰りする事は無理ですので、どこかで宿泊する事になります。今回は、私のホテル選びの方法から、顧客リピートの動機について少し考えてみたいと思います。

 

 

 

「定宿」とは呼べないまでも

各地に「ここに行ったらここに泊まる」というホテルがあります。その昔は、ラグジュアリー系のホテルに泊まっていた事もありました。札幌はJRタワー日航、仙台はウェスティン、東京はパークハイアット、名古屋はマリオット、大阪はリッツ、福岡はグランド・ハイアット。というセレクション。

 

昼夜ミーティング兼会食があったり、連泊するのであればこの層のホテルがベストなのですが、今は、昔と違って1つのホテルに連泊する事が減ったため、シティホテルの「定宿」を利用する事が増えました。

 

 

 

ホテルを選ぶ基準は

お客様によっても基準はバラバラでしょうし、1人のお客様に限ってみても、その都度目的によって基準はバラバラでしょう。私の場合は、顧問先訪問や講演であちこちに移動する事が多いため、ホテル選びの基準はズバリ

「駅から近いか」

これが最優先順位です。ただ、近けりゃ良いというモノでもないですから、駅から近いホテルに数軒泊まってみて、どこかに落ち着くという流れが多い気がします。

 

 

 

習慣の延長に「好み」という感情がある

先のように、何軒かホテルを泊まり歩いてみて、一番お気に入りのホテルを見つけた。というワケですが、その周辺で全てのホテルに泊まったかというと、、、そんな事はありません。

 

目についた数軒だけ。です。

 

そして、「ここでいいか」と落ち着いたホテルに泊まる事が習慣になり、そしてそのうちに「好み」という感情に昇華していきます。「好み」という感情はあらゆる選択肢を試した後の「優勝」ではなく、なんとなく惰性で続いた「慣れ合い」からやって来ます。

 

つまり、「好き」だからそのホテルを選ぶのではなく、そのホテルを(惰性も含め)選び続けると「好き」だと思うようになる。『他のホテルを試すの面倒だから、ここでいいじゃん。』この感情の裏返し。これが「好み」なのです。

 

 

 

 

つまり「好き」の反対は

「面倒くさい」

これです。好きの反対は【嫌い】でも【無関心】でもなく

「面倒くさい」

コレに尽きるのです。他の選択肢を試したり調べたりするのが

「面倒くさい」

ので、いつものコレでいいじゃん。と。ただ、このままでは自身が調査の手を抜いているような罪悪感に見舞われますから、後付の言い訳として

「だってココ好きだし」

と言い聞かせているのです。これが「好き」の正体です。

 

 

 

他の調査が「面倒くさい」と思ってもらうために

前述の「好き」を創るため、また、貴方のビジネスにリピーターを定着させるために必要なのは<大勢の中から選ばれるため、切磋琢磨して品質を常に向上させる>努力ではなく<他を検討するのが面倒臭くなる仕掛けをつくる>努力だという事がお分かり頂けたかと思います。

 

そのために先ずは、お客様の◯◯をお預かりしておくサービス等、個別特定のお客様のニーズにバッチリお応えするサービス。コレを創る事をお勧めいたします。「そうそう!コレだよ!」特定のお客様にそう思って頂く事です。便利だから習慣になり、それが好みという感情に昇華。そして、比較検討が「面倒臭く」なります。

 

お客様に「比較検討されない仕組み」。便利だからそこを使っていたら、いつの間にか「好き」だと思うようになっている。この流れを作るです。

 

 

 


2014/07/03

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